交通事故の解決事例
20代の会社員(男性)が、裁判を経て保険会社最終提示額の3.6倍の賠償金を得た事案
事故時診断:膝
後遺障害:10級
提示金額 | 増額 | 裁判所認定額 | |
---|---|---|---|
傷害慰謝料 | 約130万円 | 約92%UP | 約250万円 |
逸失利益 | 約990万円 | 約80%UP | 約1780万円 |
後遺障害慰謝料 | 約260万円 | 約110%UP | 約550万円 |
弁護士費用 | 0円 | 約220万円 | |
調整金 | 0円 | 約100万円 | |
基本過失割合 | 被害者20:加害者80 | 被害者10:加害者90 | |
総支払額 | 約600万円 | 266%UP | (自賠責保険金を除く) 約2200万円 |
20代の会社員が、自動二輪車にて直進中、四輪車が進路変更(転回)を行い、衝突し、膝等に後遺障害が残存しました。治療の終了時にご相談をいただき、後遺障害の申請から受任しました。被害者請求の結果、10級に認定され、交渉を開始しましたが、加害者側の損害保険会社は、低廉な提示しか行わなかったため、民事訴訟による解決を選択しました(訴訟上の和解で終了)。
弁護士からのコメント
1.
過失割合については、加害者側は、進路変更中の事故であり、20:80を主張しておりましたが、実況見分調書上の記載等を精査し、主張立証を行ったところ、転回中の事故を前提とした過失割合10:90が認定されました。
2.
傷害慰謝料については、被害者が観血的手術を複数回受けている事実を、カルテを精査し立証を行ったところ、保険会社提示額の約1.9倍の慰謝料が認定されました。
3.
逸失利益については、被害者が事故後賢明にリハビリを行った結果復職したため、現実の減収がなかったものの、カルテ等から推察される具体的な業務への支障を立証し、陳述書でこれを補ったところ、保険会社提示額の約1.8倍の逸失利益が認定されました。
4.
本件は、後遺障害(10級)が認定されたものの、被害者の努力により現実的な収入減がないケースでしたが、被害者の協力を得て具体的な支障を立証した結果、相当な逸失利益が認定された事案といえます。
最終更新日:2016年9月16日
※個人の特定を防ぐため具体的な金額は1万円単位あるいは10万円単位にさせていただいています。