交通事故の解決事例
過失割合の問題で一括対応拒否されたが、最終的に人傷と訴訟で裁判基準満額回収できた事案
事故時診断:頚椎捻挫
後遺障害:非該当事案
本件事故は、信号が赤で停止車列ができている交差点手前で、路外駐車場に入るために右折を開始した被害者運転車両に、後方から同じく駐車場に入るために数台の停止車両を追い越してきた加害車両が追突したものです。
典型的な事故態様でなく、過失割合で揉めたことから、当初、加害者側の任意保険での対応がされず、人傷保険で治療費その他の対応をし、改めて加害者加入保険会社に請求を行いました。しかしながら、任意交渉では埒が明かなかったため、紛争処理センターへ申し込みをし、最終的に訴訟移行となりました。
最大の争点だった過失割合は、相手方が被害者の過失割合を60%と主張していましたが、実況見分調書をはじめとして、本件事故現場の道路状況、過去の類似事故の判例などを基にして争い、最終的に30%で和解となりました。結局、被害者はご自身加入の人身傷害保険の保険金と加害者側の賠償金を得ることで過失割合を考慮しない裁判基準満額の賠償金を回収することができました。
弁護士からのコメント
今回の事案のように、被害者にもそれなりの過失がある場合は、加害者側の保険会社が対応を拒否することもありますが、被害者ご自身に人身傷害保険と弁護士費用保険に加入されていれば、最終的に過失割合分を引かれない100%分の損害額を回収することも可能な場合があります。是非、事故に遭って怪我をされた方は、ご自身の自動車保険の契約内容をチェックしてみてください。
最終更新日:2019年12月11日
※個人の特定を防ぐため具体的な金額は1万円単位あるいは10万円単位にさせていただいています。